病院のご紹介

当院のがん診療

治療実績・活動実績

治療実績・活動実績(PDF:116KB)

※「がん診療連携拠点病院 現況報告書」より抜粋

診療機能

診療機能 5大がん(PDF:182KB)

診療機能 その他のがん(PDF:574KB)

※「がん診療連携拠点病院 現況報告書」より抜粋

消化器内科

日本で多い胃癌、大腸癌、肝臓癌などの消化器がんは、早期発見できれば、内科的治療で完治させることが可能です。
当科では、以前より内視鏡を使ったがん治療に積極的に取り組んできました。これまで内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)により1637例の胃癌、325例の食道癌を切除し、平成24年度より保険適用になった大腸癌ESDも行っております。今後高齢者のがん患者数が益々増えるなかで、侵襲の少ない内視鏡治療の有効性と安全性をさらに高めたいと考えています。
ウイルス性だけでなく、非アルコール性脂肪性肝炎からの肝臓癌も増えており、年間300件の非外科的治療を行っています。超音波下でのラジオ波焼灼療法やエタノール注入療法、動脈塞栓術を専門とする肝臓内科医3人が連携して治療にあたっています。
最近増加してきた食道癌や膵臓癌に対しては、外科、放射線科と連携して、化学療法や放射線療法を併用して治療にあたっています。病理専門医をまじえた cancer board(がん治療に関する検討会)も定期的に開催し、患者さまに最新かつ最良のがん治療を提供できるように、チーム医療で対応しています。
各種消化器がんの専門医が毎日外来にでていますので、いつでも気楽にご相談ください。(2015.3.31)

血液内科

血液内科では白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器腫瘍(血液がん)を中心に診療を行います。近年、これらの疾患の病態解明が進むにつれて従来の抗癌剤による化学療法のみならず各種の分子標的薬も駆使する、より精密な治療が実用化されてきました。その結果、かつては非常に予後の不良であった疾患にも高率に治癒が得られたり、日常生活に何の支障もない状態に抑えたりできるようになっています。副作用を抑える治療も次々と標準化されて広く行われるようになり、当然のように起きていた辛い嘔吐や感染・出血といった重大な合併症は滅多に起こらず、血液内科病棟全体が明るくなったというのが数年来の印象です。また骨髄や末梢血、臍帯血を用いた各種の造血細胞移植も適応が大幅に広がり、少し前であれば手の施しようのなかった難治症例の救命を実現しています。京都府下では両大学病院に次ぐ移植実施累積件数(500件以上)であり、今後も力を入れていくべき分野であると認識しています。
増加する一方の血液疾患に対して、迅速・的確な診断と治療方針の決定ができる診療体制づくりに日々努めたいものです。

呼吸器内科

がん治療の基本方針

年間入院延べ300例以上の肺癌診療を行っています。また安定した患者さまでは化学療法を中心とした外来治療を基本としており生活の質を重視しています。
ガイドラインに基づいた医療を提供しながら、画一的な治療ではなく個々の患者さまに適した最良と考える治療法を呼吸器外科・放射線治療科と共に検討しています。また放射線診断科や病理検査部門との術前・術後カンファレンスを行い、多角的な視点から診療レベルの向上を図っています。

がん診断のための検査

超音波内視鏡検査を含む気管支内視鏡検査、CTガイド生検を含めて年間300例近く安全に行っています。超音波内視鏡による縦隔病変の診断も可能です。近年がん診療では必須となったがん細胞の遺伝子変異の有無も、細胞診の結果を見てから再検査することなくオーダー可能なシステムとなっています。

外科

当科は消化器外科が専門で、食道癌、胃癌、大腸癌、肝細胞癌、転移性肝癌、胆嚢癌、膵癌を扱っております。それぞれの癌腫について、病状・病態と手術・放射線治療・化学療法・緩和治療など各種治療方法について十分な説明を行い、十分なインフォームドコンセントを得た上で、治療法や手術の術式を選択していっております。検査はできるだけ外来で行い、入院期間を短くするようにしております。また、腹腔鏡を用いた低侵襲手術から標準手術、拡大手術まで、最新のエビデンスに基づき患者さまの状態に応じた最適な手術を行っております。手術前後の経過は、できるだけクリニカルパスを用いて計画的に管理するようにしております。なお個々の症例については、医局員による毎日のカンファレンスで検討を行っております。

乳腺外科

日本赤十字社の基本理念に基づき人道と奉仕の精神で、専門医が中心に女性医師とともに患者さまを担当しています。診断・手術・化学療法そして緩和医療を含めたトータルケアを目指し、医師・看護師・薬剤師等が協力し合い最善の乳癌診療に取り組んでいます。

入院 患者疾患別患者数(平成26年1月~12月)乳腺外科

  病名 入院延べ患者数
1 浸潤性乳癌(再発も含む) 255
2 非浸潤性乳癌 20
3 乳房線維腫 4
4 薬剤性腸炎 2
4 発熱性好中球減少症 2
5 乳房内挿入物による感染 1
5 心タンポナーデ 1
5 びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫 1
5 女性化乳房 1
  合計 287
  • ※乳房再建術(形成外科合同)  10
  • ※日帰り手術(外来)  18

治療方針:腫瘍のコントロールを基本にした治療法を勧めています。手術は、乳房温存もしくは胸筋温存乳房切除および形成外科医による乳房再建術が中心となっています。乳房温存療法は、乳癌学会ガイドラインの適応に沿って行うが、術前にMRIなどで腫瘍の拡がりを厳密に評価し、手術中に乳腺の断端の病理検査を詳細に行い腫瘍の取り残しを防いでいます。希望があれば腫瘍が大きくても術前化学療法を併用するなどして乳房温存療法を検討しています。薬物療法については St.Gallen consensus会議や NCCNのガイドラインを参考にエビデンスに基づいた標準的治療を心掛けています。特に外来化学療法室においては、チーム医療により支持療法を強化するなど治療を断念することないよう工夫しながら施行するため、ほとんどの患者さまが予定通り治療を遂行することができています。
10年生存率はⅠ期が92%、ⅡA期が88%、ⅡB期が80%、ⅢA期が74%です。

医療設備:MRI、CT、各種シンチグラフィ、リニアック、マンモグラフィ、超音波、エラストグラフィ、センチネルリンパ節生検(蛍光色素・RI)、吸引式針生検装置その他。

呼吸器外科

呼吸器外科では原発性肺癌、転移性肺癌、縦隔腫瘍、胸膜腫瘍、胸壁腫瘍などに対する外科的治療を行いますが、ここでは原発性肺癌に対する治療方針について説明します。
原則として肺癌診療ガイドラインにしたがって治療方針を決定し、病期Ⅰ、Ⅱ期は手術を行います。ⅢA期については完全切除可能な症例は切除を行います。術前化学放射線療法についての臨床試験は行っていませんが、化学放射線治療によって癌が縮小し完全切除が可能になる場合があるため、最初化学放射線治療を選択した後も切除可能性について評価し完全切除できる可能性が出てくれば手術を行います。完全切除が可能な胸壁、大血管浸潤なども必要に応じて形成外科や心臓血管外科の協力のもとに積極的に合併切除を行い、治癒をめざします。
また、当科では胸腔鏡手術が手術全体の90%を占め、肺癌に対してもⅠ期の症例のほとんどに胸腔鏡手術を行っています。当科の胸腔鏡手術はモニター視のみで行う完全鏡視下手術です。Ⅱ、Ⅲ期の症例に対しては原則として開胸手術を行います。
標準術式は肺葉切除術ですが、きわめて早期と考えられる肺癌も増加しており根治をめざした肺区域切除術も積極的に行っています。当院は肺機能が悪い方や高齢の方あるいは持病がたくさんある患者さまも多いですが、胸腔鏡手術、肺区域切除、部分切除などを組み合わせて、できるだけ根治性があって体に影響の少ない手術を検討しています。
なお、治療方針は症例に応じて呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理診断医、化学療法部などが参加するカンファレンスで決定しています。

形成外科

がん診療連携拠点病院である当院において形成外科に課せられた役割は、各種がんを切除したのちに生じる組織欠損、またそれがもたらす醜形の改善です。
とりわけ顔面や乳房、手部などにおいては、切除後の形態損傷が患者さまの社会生活に大きな障壁となり得るため、これらに対し適切かつ速やかに再建手術を行い、患者さまの精神的苦痛を最小限にできるよう心掛けています。

皮膚がん

切除後の欠損が、深部・広範囲に達するもの、もしくは切除が患者さまの外見に著しい影響を及ぼすと考えられるものに対し、形成外科が切除・再建術を施行しています。

乳がん

乳腺外科による切除ののち一次的もしくは二次的に再建術を行います。再建材料にはシリコン製インプラントを用いるか(日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師登録済み)、患者さま本人の自家組織を用いるか、患者さまと相談の上で最も良い方法を選んでいます。必要に応じ、乳輪・乳頭形成術も施工しています。

頭頸部がん

耳鼻咽喉科による切除ののち一次的に再建術を行います。特に理由のない限り遊離皮弁を第一選択にしています。術後の顔貌の変化や機能障害に関しても可能な限り長期に経過を観察して、患者さまの要望に沿えるようにしています。

産婦人科

京都におけるがんセンター的役割も担っており、婦人科悪性腫瘍の診断と治療を積極的に行っています。 治療に際しては婦人科がん治療ガイドラインにのっとり、患者さまのQOLを考慮した治療を心がけています。

  1. 初期子宮頸癌~上皮内癌・前癌病変である異型上皮の診断・治療は正確なコルポ診断と細胞診・病理診断の基に適切な治療方針を立て、炭酸ガスレーザーを使用した蒸散治療から子宮を温存する頸部円錐切除まで施行しています。 進行子宮頸癌は症例により手術療法あるいは、臨床研究として術前動注療法又は化学療法を施行後、腫瘍を縮小させ、より安全で確実な根治的手術療法を選択しています。進行・再発癌は放射線治療専門医と協同の上、放射線治療を行っています。
  2. 子宮体がんでは症例に応じてリンパ節郭清を拡大させ、ガイドラインにのっとり術後の化学療法を行っています。子宮体がんに対する腹腔鏡手術も開始いたしました。
  3. 卵巣がんで進行している症例では、術前化学療法にて腫瘍の縮小を図り、根治的手術療法を行っています。術後の化学療法についても組織型に応じて施行しています。

耳鼻咽喉科

頭頸部腫瘍

当科は日本耳鼻咽喉科頭頸部がん専門医制度指定研修施設であり、暫定指導医1名と頭頸部がん専門医1名が中心に行っております。
頭頸部悪性腫瘍手術は年間約130例施行しており、鼻・副鼻腔癌・咽頭癌から甲状腺腫瘍や唾液腺腫瘍など頭頸部領域全般に治療を行っております。
手術治療・放射線治療・化学療法を中心に集学的治療を行っておりますが、進行癌に関しては外科、形成外科などと合同に拡大手術が可能となっています。
また近年、NBIなどの医療機器の進歩にて下咽頭癌の早期発見が可能となり、消化器内科と合同に内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)などを行い、臓器・機能の温存を目指した治療も積極的に施行しております。
また、嚥下訓練や緩和治療など当院の放射線診断科・放射線治療科、歯科口腔外科、嚥下機能チームや緩和ケアチームと綿密な連携で対応しております。

皮膚科

皮膚科では皮膚悪性腫瘍の診療に力を入れております。日本皮膚悪性腫瘍学会の「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」に基づき、患者さまの希望も考慮しながら、腫瘍切除やリンパ節郭清、植皮などの皮膚外科手術、抗がん剤治療、放射線治療、内服PUVA療法などをおこなっています。
また2011年から、悪性黒色腫に対する「RI法とICG蛍光色素法を併用したセンチネルリンパ節生検」を行っています。悪性黒色腫はご存じのように、進行するとリンパ節転移をおこす可能性が高い疾患です。センチネルリンパ節とは最初に転移を起こすリンパ節であり、そのセンチネルリンパ節を生検し、腫瘍の転移が認められない場合は、その先のリンパ節に転移している可能性はきわめて低いと考えられます。その場合はリンパ節廓清を省略できるので、患者さまの負担を軽減することができます。京都府下において、悪性黒色腫に対するセンチネルリンパ節生検を行っているのは、大学病院と当院のみです。
一方で緩和ケアチームや地域の医療機関、介護施設とも連携して、治療初期から終末期に至るまで苦痛の軽減や精神的サポートを行い、がん治療を受ける患者さまが質の高い生活を送れるように努めています。

泌尿器科

 泌尿器科では、主に尿路と男性性器のがんを扱っています。その代表は前立腺癌、膀胱癌、腎癌ですが、腎盂尿管癌・尿道癌・陰茎癌・精巣腫瘍・副腎癌・後腹膜腫瘍など多岐にわたります。3つの癌は今も増加傾向にありますが、特に前立腺癌の増加は急です。
前立腺癌は PSA検査で見つかることがほとんどです。当院の健診部でもオプションで PSA検査を行うことが可能です。また、京都市をはじめとした市町村でも前立腺がん検診が行われており、当院も二次検診の協力施設となっています。早期前立腺癌の治療では、前立腺全摘除術と放射線治療がほぼ同等の成績といわれていますが、同一施設で両治療が選択できる病院は多くありません。当科では放射線診断科・放射線治療科との協力体制のもと、患者さまと相談の上適切な治療選択を行うようにしています。
腎癌では、以前は開放手術で腎摘除術の対象となっていた比較的小径の腎癌に対して体腔鏡下手術や腎部分切除術を積極的に行い、QOLや腎機能の保持を図るようにしています。膀胱癌では、膀胱を温存する経尿道的治療を中心としています。必要時には膀胱全摘除術を行いますが、可能な症例では積極的に小腸を用いた代用膀胱を作成しています。
癌種を問わず進行癌に対しては、新しい抗癌剤や分子標的治療薬を取り入れた化学療法を行っており、本邦で保険適応となっている薬物治療のほとんどが実施可能です。化学療法と手術や放射線療法を組み合わせた集学的治療にも積極的に取り組んでいます。がん治療認定医がおり、稀少癌についても対応させていただきます。癌の治癒とQOLの保持を両輪に、患者さまと向き合って治療を考えていく医療を心がけています。
お困りの点やご不明の点があれば、気軽にお声をかけてください。

放射線治療科

がんの3大治療法は手術療法・化学療法・放射線療法です。放射線療法は手術と同じく代表的な局所治療です。切除しないので身体の形態や機能を維持できることが多く、負担が少なくて済みます。前立腺がんや食道がん、肺がんなど多くの腫瘍で切らずに治す治療に取り組んでいます。外来治療が可能な方は外来での治療を積極的にサポートしています。
放射線療法のための治療装置(リニアック)はVarian社Clinac iXとBrainLab社Novalis TXの2台が稼働しています。画像で正確に放射線を投与する画像誘導放射線治療(IGRT)や治療中に変化する病巣に合わせる適応放射線治療(Adaptive RT)で高精度の治療が可能となっています。強度変調放射線治療(IMRT)は前立腺がんや他の腫瘍につかって副作用を減らすようにしています。肺がん(初期)や肝がんでは病巣に高線量を集束する体幹部定位放射線治療をして高い局所制御をえています。高齢者や合併症で手術や抗がん剤治療が困難なかたも治癒の機会が得られる有用な治療方法です。Novalis TXは脳定位放射線治療に使うことができ、脳腫瘍の治療選択がふえました。
当院は地域がん診療連携拠点病院です。これらの高精度放射線治療を地域のみなさまに還元しています。

緩和ケア内科

「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者さまとそのご家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである。」(2002年、WHO)
2010年の夏の終わり、ある医学雑誌に「肺がんの患者さまに早期から緩和ケアを実践した場合とそうでない場合とを比較したら、早期から緩和ケアを受けてきた患者さまのほうが、病気であっても快適に過ごせる期間が長く、亡くなられるまでの期間も長かった。」*1
という論文が発表されました。論争はその後も続いていますが、この結論には世界のがん診療が見落としてきたものの大きさを考えさせられます。
緩和ケア内科では、日本や世界の今求められている緩和ケアについての情報をもとに、患者さまやご家族に切れ目のない緩和ケアを提供できるよう日々研鑽しています。
からだや心のつらさを我慢せず私たちに伝えてください。毎日をあたり前に過ごせるよう、今できることを実践しましょう。あなたは一人でなく、私たちと一緒に生きているのです。

*1 J.S.Temel,et.al. Early palliative Care for Patients with Non-Small-Cell-Lung Cancer., New England journal of Medicine, 2010;363;733-42

病理診断科

病理診断科は中央診療部門として、細胞診・組織診・剖検の形態学的診断を行っています。当科では基本的に「臨床に直結する、役に立つ病理診断」を目標としています。
肉眼的診断においては、放射線画像や内視鏡像などの臨床画像との対応を強く意識して標本の切り出しを行っており、さらに組織像との架け橋として実体顕微鏡を駆使してHRCTや拡大内視鏡像と顕微鏡像との対応をとっています。
組織学的診断においては、現代の病理学の”higher standard”を目指しており、現在使い得るあらゆる手法を駆使して、精度の高いup-to-dataな診断を行っています。
ステージングについては取扱い規約・UICCに準拠していますが、その適用に際しては細心の注意を払っており、精度に関しては外部からも高く評価されています。さらに近年の化学療法の発達に伴って、病理組織学的なレセプター、キナーゼなどの検討が要求されていますが、当科では常に保険適用に先行してそれらの検討を行い、ルーチンの診断に組み込んでいます。また診断に関しては全例病理医間でクロスチェックして精度管理を行っています。

薬剤部

がん診療において薬物の治療は、大きなウエイトを占めています。私達はそのお薬全般について関与していくことが薬剤師の責務と考えています。
特に、抗がん剤の取り扱いについては、入院・外来を問わず、専用システムを使った処方監査・スケジュール管理、安全キャビネット内での無菌調製、検査データの確認などを行うことにより、安全な治療をアシストできるよう業務をすすめております。治療に用いるお薬についてはもちろんですが、他院からもらわれているお薬、健康食品などについても情報収集・情報提供させていただき、安全な治療ができるように努めています。つまり「がん」についてだけではなく、患者さまのお薬をトータルで管理できることを目指しているのです。そのために、がん薬物療法や緩和薬物療法など各種の専任薬剤師などの養成、院内医療チームの一員としての回診への同行、カンファレンスへの参加、地域の保健調剤薬局との連携などを行い、患者さまのより良い治療のお役に立てるよう取り組んでいます。

看護部

看護部には「がん看護リーダー会」があり、全部署からメンバーが参加し、がん看護の質の向上について検討しています。また、がん看護専門看護師と認定看護師が医師・コメディカルと連携して、専門的で患者さま・ご家族のニーズに応える医療の提供に努めており、以下にその取り組みを紹介します。

  1. がんカウンセリング:医師が、がん告知などを行う場面には、がん看護専門看護師や認定看護師が同席して、精神的な支えとなり治療選択の意思決定を支援しています。
  2. 緩和ケアサポート体制:入院中の患者さまに、医師・看護師・薬剤師・栄養士等の緩和ケアチームが協働して、早期より適切な緩和ケアを提供しています。
  3. がん相談:入院中や外来通院中の患者さま・ご家族、医療関係者等からの様々な相談に、ソーシャルワーカー・心理士・薬剤師・管理栄養士と連携し、がん看護専門看護師及び認定看護師が、対面や電話で対応しています。
  4. 看護部の集合研修の門戸を院外に広げ、地域の看護師の方々に参加いただき、知識を共有しています。

このように組織全体で、患者さま自身が病気の知識を深めて病気と向き合い、自ら治療に参加できるように支援して参ります。そして病気が軽快し、地域に帰り心身ともに健やかに生活が送れるように、地域診療・介護を支える方々と連携して参ります。