当院では、2008年9月現在、1名の専門看護師と10領域、13名の認定看護師が活動し、他職種と協働しながら臨床看護の向上に努めています。
専門看護師とは・・実務経験5年(そのうち3年は専門分野実践)以上、看護系大学院で前期博士課程を修了し、実践活動を1年経験したのちに日本看護協会専門看護師試験に合格した看護師です。
①患者さまやご家族への看護の実践②看護スタッフやケア提供者からの相談③看護スタッフのケア向上のための教育、④円滑なケアのための医療福祉に携わる人たちの調整、⑤専門知識技術の向上のための実践の場での研究、⑥患者さま、ご家族、その他の人々の権利を守り、様々な問題の解決に対応する倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。
以上の6つが専門看護師の役割です。
がん患者さま、ご家族が、納得して治療を受けられるように、心と体の苦痛ができるだけ緩和されるように、そして、お一人おひとりが自分らしく過ごしていただけるように、サポートさせていただくことが私の役割です。がん相談、緩和ケアチームの活動を通して、役割を果たしていきたいと思っています。
認定看護師とは・・・日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において熟達した看護技術と知識を有している看護師です。その役割は以下の3つです。 ①実践:個人、家族及び集団に対して、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。 ②指導:看護実践を通して看護職に対し指導を行う。③相談:看護職に対しコンサルテーションを行う。
化学療法をうけられる患者さま、ご家族さまの意思を尊重して、ご理解と納得のもとに、治療を受けていただけるように、また、安全確実に、副作用が最小限に治療を続けていただけるように、お手伝いさせていただいています。そのために、医師や薬剤師など、多職種と協働してケアにあたるように努めています。
がん化学療法は、抗腫瘍効果を発揮する薬剤を投与することにより、がん細胞の増殖や腫瘍の増大を阻止することを目的とした、全身的な効果が期待できる治療方法です。しかしほとんどの患者さまに何らかの副作用が出現し、しかも治療は長期にわたります。私は現在病棟に勤務していますが、がん化学療法を受ける患者さまとそのご家族を支え、安心して安全に治療を受けていただくことができるよう、また退院後の生活を考慮した援助を行ない、スムーズに外来治療へ移行することができるよう取り組んでいます。
乳腺外科外来に勤務しています。乳がん患者さまやご家族の方が納得し、安心して治療が継続していけるよう支援しています。また多職種との連携によるチーム医療の推進や地域と連携し患者さまがQOLを維持していけるよう取り組んでいます。看護実践のほかにも看護スタッフの指導あるいは相談に応じることも行っています。
患者さまの多くは様々な痛みを抱えており、それは、身体的な苦痛だけではなく、心理・社会的にも大きな影響を及ぼしています。がん患者さま・ご家族にとってのQOLの向上につながるペインマネジメントを目指し、あらゆる療養の場で安心して過ごしていただけるよう看護チームや多職種と協力しあってサポートしていきます。
救命救急センターに所属し、救急患者さまの社会復帰を目指し、ご家族も含めた援助を行っています。センター内では、専門的な知識や技術をスタッフに伝授し、相談を受け、指導を行います。院内では、急変時の対応の講習会やフィジカルアセスメントの講義も行い、また人工呼吸器装着中の患者さまの病棟へ伺って、直接ケアを提供し、病棟ナースへのアドバイスも行っています。(糀谷)
「集中ケア」とは、主に大きな手術や病気などによって状態が重い患者さまとそのご家族に対して関わっていく分野です。私は集中治療室(ICU)に勤務し、患者さまの病状の変化を予測し重症化を予防し回復を支援する援助、患者さまとご家族に対する精神的援助を行っています。また、一般病棟においては、人工呼吸器管理が必要な患者さまに対して、週1回病棟回診を行い、事故防止・合併症予防・早期人工呼吸器離脱のために指導を行っています。(山中)
2名の皮膚・排泄ケア認定看護師が勤務しています。病棟看護師と一緒にストーマ(人工肛門、人工膀胱)を造設された患者さまのケアや退院に向けての指導を行ったり、退院後は外来でのフォローアップをしています。その他に、褥瘡(とこずれ)や、尿・便失禁による皮膚障害のケアなどスキンケア全般に関わっています。(澤田)(小原)
患者さまを院内感染による身体的・精神的苦痛から守り、職員が安全に働くことができるような環境にするために取り組んでいます。現在は、「根拠に基づいた実践ができるようになる」を目標に、院内外の医療従事者への研修活動を主に行っています。(山城)
病院に関わる全ての人たちを医療関連感染から守るために専任で活動しています。耳に入る情報だけでなく、自分たちの目で現場の状態を把握するため、週1回院内ラウンドを行い、現場スタッフ・ICT(院内感染対策チーム)と共に医療関連感染の低減をめざしています。(森)
手術を受けられる患者さまはご家族と離れ、不安や緊張の中、手術に臨まれます。手術看護認定看護師として、患者さまやご家族が安心でき、安全に手術を受けていただけるよう看護を提供します。また最良の看護を提供できるよう、勉強会などを行ない、手術看護の質の向上に努めています。
「食べること」それは、生命を維持していくための重要な働きです。しかしそれだけでなく、私たちは食べる「楽しみ」や「喜び」といったことを大切に考えています。飲み込みがうまくいかない患者さまに一口でも「美味しい」と感じていただけるよう最善を尽くしています。
総合周産期母子医療センターNICUに所属し、小さく生まれたお子さまや重篤な疾患を持つお子さまの、生命維持と成長発達援助、御両親をはじめとする家族関係構築に向けたケアを行っています。実践の中でスタッフの知識・技術のスキルアップを目指し、指導・相談に取り組んでいます。