病院では、医師、看護師だけでなく、薬剤師や管理栄養士、臨床検査技師、放射線技師、医療事務など様々な職種のチームワークによって患者さまへの治療が行われています。あらゆる職種が、最も効果的に治療に関わることができるよう何度も会議を重ね、病気ごとの治療計画を練り上げたものを「クリニカルパス」といいます。このクリニカルパス上に、治療に要する日数や、点滴、安静が必要な期間を明示し、患者さまに治療の内容と経過を解りやすくご案内しています。さらに、医療スタッフだけでなく、患者さまにも目標をもって治療に取り組んでいただけるよう工夫を凝らしています。
京都第一赤十字病院のクリニカルパスは、患者さまにより解りやすいよう、絵文字を用いて治療経過を明示しているのが特徴です。現在、当院に入院される36%(2007年度)の患者さまが、このクリニカルパスで説明をうけ、クリニカルパスにより治療を受けておられます。医療の内容や目標が明示されていることから、たいへん好評です。ご家族もこの内容に従って患者さまの入院生活をサポートしておられます。 すべてのクリニカルパスは、院内ネットワークで公開されており、様々な分野から意見が寄せられます。手術の方法、術後の安静期間、手術創感染予防薬の種類・投与期間、カテーテル類の留置期間などについても、科学的根拠に基づいた検討が行われ、薬漬けの治療から脱却し、安全で質の高い治療を患者さまに提供できるようクリニカルパスの改善が繰り返し行われています。
また現在は、平成19年3月から稼動を開始した電子カルテシステムに対応させるため、これまで紙ベースであった医療スタッフ用のパスを、オーダリングシステムによって自動セットオーダー化する作業を順次進めております。自動セットオーダーは、従来の紙ベースによる指示よりも指示の出し方、表現の自由度が制限される等、まだまだ改善の余地がありますが、うっかりミスによる間違った指示が出ることがないため安全面では優れており、最終的には全てのパスを自動セットオーダー化にする予定にしております。
運用パス数・・・73疾患、147種類