採用情報

教育研修への取り組み

内科専門研修プログラムについて

京都第一赤十字病院内科専門研修プログラムの特色

当院における内科専門研修プログラム導入の歴史

当院では新内科専門医研修制度導入への対応として、2015年8月にプロジェクトチームを立ちあげました。その当時の基本方針は下記の通りです。

  • 1.病棟医および外来医として十分な総合的内科研修をおこなえること
  • 2.可能な限り、専門診療科研修を組み込む
  • 3.既存の診療業務とその形態・地域医療などへ悪影響を与えず、一定の貢献ができること
  • 4.指導医の負担をいたずらに増やさないこと

この基本方針に則り、内科系各診療科責任者で綿密な討議を重ね、2016年3月には「京都第一赤十字病院内科専門研修プログラム」をほぼ完成、連携施設の選定および協議を経て、2017年度からの新専門医制度導入準備を済ませました。この間、「内科認定医と各サブスペシアルティ診療科の専門医免許を有するが、総合内科専門医免許を持たない指導医」を対象とした診療科相互の院内勉強会を何度も開催し、ほぼ全ての指導医が総合内科専門医免許を取得しています。

最終的に当初予定から1年遅れた2018年4月からの新専門医制度開始となりましたが、内科専門研修プログラム導入過程での様々な経験は、各診療科間・院内各部門との連携、診療水準の更なる向上、優れた臨床医を育てるシステム構築など、あらゆる面でプラスとなりました。昨今は高齢化と疾病構造の変化により、「終末期腎不全・虚血性心不全を背景に持つ身寄りの無い高齢女性、誤嚥性肺炎・呼吸不全で入院」といった医療的にも社会的にも課題の多い患者が増加しています。総ての内科系専門医が診療科間の垣根なくシームレスな医療を展開できることこそが京都第一赤十字病院内科の総合力であり、京都府下でも最高レベルの複雑性指数の高いDPC診療を提供しています。

当院における内科専門研修プログラムの特徴

当院の内科専門研修プログラム概念図を図1に示します。概念そのものは他施設プログラムと大きな違いはありません。内科専門研修を開始するにあたり、将来専門とするサブスペシアルティ診療科に所属頂きますが、決定出来ない場合は総合内科所属として研修開始となります。京都第一赤十字病院は総ての内科系診療科を有しており、特定の疾患群経験を連携施設にお願いしなければならない状況にはありません。卒後4年目には後述する連携施設での研修となりますが、経験の少ない若手医師にとり、複数の勤務先を経験することは医療技術面のみならず、社会的視野を広げて医師人生に必ずプラスとなります。
当院の3年間のプログラム詳細図を図2に示します。このプログラムこそが、当院内科系診療科指導医が知恵を出し合った努力の結果です。

  • <1年目専門研修>
    専攻医はいずれかのサブスペシアルティ診療科に所属します。所属サブスペシアルティ診療科から2ヶ月間の研修を開始し、その後2.5ヶ月毎に診療科群をローテートします。診療科群は循環器内科・腎臓内科/腎不全科、消化器内科・総合内科、脳神経脳卒中科・呼吸器内科、血液内科・糖内リウマチ内科の4診療科群となります。研修医時代の当該科経験症例が多いのでローテート先の診療科関与度を変更する、特定疾患群の症例経験を希望する、など、専攻医自らの希望で柔軟なローテート研修が可能です。
  • <2年目専門研修>
    連携施設に1年間赴任し、地域医療・救急医療を担いながら内科専門研修を継続します。原則、1施設あたり2から3ヶ月以上の研修期間とし、連携先病院群(図3)の中から2〜3施設を選択します。連携施設には、基幹として当院と相互連携している施設、特定診療科に秀でた施設など、様々な病院があります。京都府北部の小中規模連携施設は貸与宿舎居住となりますが、総合内科Ⅰ〜Ⅲ領域に秀でた病院が多いです。連携施設勤務中は、常に基幹病院指導医との関係を維持し、内科専門医取得のための病歴提出準備を行います。
  • <3年目専門研修>
    所属するサブスペシアルティ診療科での研修となります。また、総合内科外来や所属診療科外来を経験していただきます。2年目終了時に経験不足となる疾患群を認めた場合、3年目研修中に最優先で経験することとなります。

図1

図2

図3

最後に

内科専攻研修において求められる「疾患群」「症例数」「病歴要約提出数」について、内科学科ホームページ掲載の一覧表を提示します(図4)。3年間の内科専攻研修で求められる臨床経験は、160症例・56疾患群以上ですが、初期臨床研修時の症例や外来経験症例の組み入れも許されています。総ての疾患群を経験することは現実には不可能ですが、例えば循環器内科では10疾患群の内8〜9疾患群の症例経験は可能です(図5)。制度改革に伴う専攻医のストレスは大変なものでしょうが、我々指導医としても「将来の日本の医療を担う青年医師の皆さんに選択して貰える臨床・教育体制」を提供する責務があります。私どもの内科専門研修プログラムに興味がありましたら、是非病院見学にお越しください。

京都第一赤十字病院内科専門研修プログラム
プログラム委員長・院長補佐・循環器内科部長   沢田 尚久

図4

図5

内科専門研修プログラム

2020年度内科専門研修プログラム

京都第一赤十字病院の内科専門研修プログラム  ~実績と現状~

内科専門医研修プログラム統括責任者   福田 亙

当院は、京都市でDPC特定病院群として大学病院に匹敵する機能を有すると認定された急性期総合病院です。研修指定病院として年間12名(+京都府立医科大学たすきがけ研修6名)の初期研修医を受容れており、初期研修修了者の多くが、当院にて後期研修を希望してくれています(表1)。専攻医の皆さんからは多くの診療科が「症例が多く、忙しいけれど勉強になる」と評価してくれている結果だと考えています。

表1 当院修了研修医の進路(後期研修1年目研修施設、()は当院内科専門医プログラム)

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 合計
修了研修医数 14 11 14 12 12 66
当院後期研修 9 10 10 9(5) 6(4) 44(9)
他院(大学病院以外) 2 0 1 2 3 8
大学病院後期研修 3 1 3 1 3 11

当院の内科専門医プログラムは2018年度から開始されましたが、この2年間に表2のような数の専攻医を受容れています(1学年の定員は10名ですので、まだ余裕有り)。全ての専攻医・所属診療科の指導医(メンター)を対象に3ヶ月に1回の専攻医連絡会を行い、ローテーション・J-OSLER登録の確認・指導や連携研修先の選定などを行うとともに、皆さんとの意見交換の場としています。その成果もあり2018年度のJ-OSLER症例登録(専攻医症例・承認済み)では、全国34位にランクインしました(まだまだ不十分ですが)。

表2 年度ごとの内科系診療科専攻医数

診療科 専攻医総数 当院新プログラム登録
2018年 2019年 2018年 2019年
消化器内科 4 3 1 2
循環器内科 3 3 0 2
脳神経・脳卒中科 3 1 3 1
呼吸器内科 6 1 3 1
血液内科 2 0 1 0
糖尿病・内分泌内科 1 3 0 1
腎臓内科・腎不全科 1 3 1 0
リウマチ内科 2 3 0 1
合計(名) 22 17 9 8

当院は、診療科間の垣根が低く、救命救急センター・周産期母子医療センターなども有しています。実践的で総合的な内科専門医研修を希望される皆さんをお待ちしています。

先輩からのメッセージ

内科専門医制度

当院の内科専門研修プログラムは自分の主科での研修と並行しつつ、主科以外の内科を一定期間ローテートする仕組みになっています。ローテート制の中で各科の指導医と相談しつつ研修を進めることで、高い自由度を残したまま必要な症例及び経験を積むことが出来ました。週1回半日だけですがER当番に入ることで、内科医として必要になる初期対応やPrimary Careの修練の機会にも恵まれました。定期的に専攻医連絡会という情報共有の場が設けられており、メンターと共に自分のJ-OSLER進捗状況を再確認しつつ、スムーズな症例登録や事務手続きが出来た様に思います。この様に当院では所属科の上級医だけでなく、他科や救急の先生方、コメディカルスタッフの方々など病院全体の協力体制のもとで内科専門研修を進めることが出来ると感じています。当院のプログラムに興味をお持ちになった先生方は是非とも一度当院の見学にお越し下さい。

呼吸器内科専攻医 藤井博之

診療科からのメッセージ

循環器内科より

当院循環器内科は、院内内科系診療科および連携施設と協力し、当院を基幹施設とする充実した内科専門医研修プログラムを実施しています。また循環器学会認定研修施設・心血管インターベンション治療学会認定研修施設として、若手循環器志望医師に内科認定医・循環器専門医・カテーテル治療学会認定医などのライセンス取得を指導しています。平成30年度は、4年目専攻医3名全員が内科認定医試験に合格しました。
臨床面では、心不全、虚血性心疾患、弁膜疾患(感染性心内膜炎なども含む)、各種心筋症、頻脈性・徐脈性不整脈、末梢動脈疾患・重症虚血肢、静脈血栓塞栓症などほぼ総ての循環器疾患を網羅して診療しています。心臓センターとして心臓血管外科と緊密な連携を取ることで、内科外科シームレスな診療体制を提供しています。循環器ホットラインとドクターカーを活用し、近隣医療機関での循環器救急患者発生に際して迅速な応需体制を提供することで、多数の循環器救急疾患を受け入れています。
学究活動も奨励しており、平成30年度は原著論文7編(英文7)、著書(分担執筆)1編、学会発表25編(国際学会2、総会9、地方会14)、研究会発表60編でした。これら発表のなかで8編が優秀演題賞を受賞しました。
随時見学を受け入れておりますので、是非ご来訪ください。

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糖尿病・内分泌内科より

当院は地域医療支援病院や地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、府下最大規模の救命救急センター、唯一の総合周産期母子医療センターを有しているため、一般的な糖尿病治療だけではなく、難治性の糖尿病合併症に対する治療や、周術期や化学療法、ステロイド治療、妊婦など多様な背景を持つ患者の血糖管理、糖尿病の救急治療など様々な状況の糖尿病患者の治療を経験できます。また、各種内分泌疾患や電解質異常の診断や治療にも携われます。各スタッフは先生方の研修が充実したものになるよう協力することを惜しみません。学術的活動も積極的に行っており、学問的な支援とともに経済的なサポートにも配慮しています。

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消化器内科より

京都第一赤十字病院では消化器内科後期研修医(専攻医)を全国から募集しています。 当院は京都市南部に位置する基幹病院で、種々の消化器がん診療をはじめ、出血性消化性潰瘍や急性閉塞性化膿性胆管炎などの緊急疾患から炎症性腸疾患・ウイルス性肝炎などの慢性疾患に至るまで幅広い分野に精力的に対応しています。 また、種々の学会活動・論文発表も積極的に行っており、学会参加や論文発表などの研究活動に際しては研究費からの十分な補助があります。 随時見学も受け付けています。

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呼吸器内科より

呼吸器内科の特徴としては、COPDや喘息などのcommon diseaseの診療に加え①標準治療から臨床試験まで最新の肺癌診療を行っていること、②重症肺炎やARDSなど、人工呼吸管理、ECMO等の複雑な呼吸管理を要する疾患にも対応している事、③希望によってはHIV診療をはじめとした感染症診療に従事することも可能である事、④リウマチ内科とも連携し、びまん性肺疾患診療に当たっている事、⑤様々な分野の呼吸器疾患を専門とする医師がいる事、などが挙げられます。気管支鏡検査は年間約350-400例行っております。

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腎臓内科・腎不全科より

京都第一赤十字病院腎臓内科です。当科は京都中の腎疾患の最後の砦として機能しています。 敗血症、薬物中毒などによる急性腎障害への血液浄化や糸球体腎炎への腎生検、治療を中心とする急性期の症例数は京都でトップの症例数です。また慢性期にも力をいれており、慢性腎臓病(CKD)教育入院でも当科で作成したテキストが全国で使用されるなどCKD対策の中心的役割を担っています。 腎臓に興味をお持ちの方ぜひ一度見学にいらしてください。

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リウマチ内科より

~内科・リウマチ専門医を目指す研修医の皆様へ~   当院リウマチ内科、リウマチ膠原病センターは、京都府下においては京都府立医科大 学、京都大学につぐ規模・患者数を有し、リウマチ学会指導医2名、専門医2名(1 名は整形外科)体制で診療・教育に当たっています。診療実績は、Linkをご参照 下さい。関節リウマチからかなり稀な膠原病まで多彩な患者さんの診療を行い、その 全てをデータベース化しています。京都府立医科大学の免疫・膠原病内科(川人豊 教授)と緊密に連携し、皆さんの研修をサポートします。見学も随時受容れていますのでいつでもご連絡下さい。

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連絡先:京都第一赤十字病院 人事課 教育研修推進室
電話:TEL:075-561-1121(代表)
E-Mail:kyouiku@kyoto1-jrc.org

  • 京都第一赤十字病院 看護部
  • 京都第一赤十字 看護専門学校
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    • 土曜・日曜・国民の祝日・年末年始(12月29日~1月3日)・創立記念日(5月1日、11月20日)

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