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形成外科

ケガ、やけど、できもの、
先天異常など体の外見を損なうものを治療対象としています

スタッフ *医師の氏名をクリックいただくと、紹介ページが表示されます。
役職 氏名 卒業年度 専門領域 認定医・専門等資格名

部長
(皮膚科兼任)

平成3年卒 皮膚腫瘍、皮膚外科

日本皮膚科学会認定専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、京都府立医科大学臨床准教授、同客員講師

医長 平成11年卒 マイクロサージャリーを用いた組織再建 日本形成外科学会専門医
専攻医 平成19年卒    
医務嘱託
(非常勤)
     
診療方針
形成外科とは体各部位の形態を修復・改善させることを目的としております。当科においては外観の改善とともに、異形の姿形に悩める人たちの心の回復も治療の目的と考えております。
患者さまへ

傷や外見の悩みは命にかかわるものではないためついつい自分で抱え込んでしまったり、治療も後回しにしがちですが、形成外科に相談してみることで意外な活路が見出せることがあります。以下のような疾患を治療対象としていますので、該当するものがございましたらご相談下さい。

 
・外傷
顔面外傷:特に顔面骨骨折を伴うような高度な顔面外傷
手指の外傷:切断など血管や神経、腱の損傷を伴うもの
その他皮膚が挫滅、剥脱して皮膚欠損となったもの
 
・熱傷
特に顔面などの露出部で整容的な治療が必要なもの
手や関節部など、後に引き攣れて機能障害を起こすおそれのある部位の熱傷
3週以上たっても治癒しない難治性となったもの
 
・瘢痕
顔面やその他露出部の目立つ傷アト
手や各関節部で引き攣れにより機能障害をきたしているもの
ケロイド 
 
・腫瘍
特に切除により目立つ傷アトが残ったり、外観を損なったりする可能性のある皮膚・皮下の腫瘍
 
・先天異常
顔面、四肢、その他体表面に生じた先天異常全般

連携病院・開業医の先生方へ
形成外科の治療対象は大きく分けて外傷、腫瘍、先天異常、美容の4種であると言われております。その内自費診療が主となる美容診療を除いた他3種には広く対応していける体制作りに努めております。目立つ傷、なかなか治らない傷、切除することにより閉創が困難になりそうな腫瘍、などに対し、植皮術や皮弁形成術、tissue expanderなどを用いて速やかで整容的な創閉鎖を目指します。必要時にはマイクロサージャリーを用いた各種組織移植を行い欠損の修復治療を行うことも可能です。先天異常に関しては長く成長に応じたフォローが求められるため、必要に応じて京都府立医科大学病院形成外科と連携して治療に当たります。
さらに詳しい治療の説明
・乳房再建
 形成外科開設以来、乳癌切除後の乳房再建症例が増加しております。
 2006年から健康保険でも行うことができるようになりました。


以下の様に乳房再建には様々な方法があります。
 一期的再建・・・ 乳腺外科による乳癌切除と同時に乳房再建手術を行ってしまう方法です。
乳房を喪失した状態をほとんど経験せずに済みますので、
精神的な苦痛を少なくすることができます。

二期的再建・・・ 乳癌の切除後、一定の期間をおいてから再建手術を行う方法です。
手術の回数は多くなりますが、再建について落ち着いて考える時間がある上に、
一期的再建よりもやや合併症が少ないとされています。

さらに再建に用いる素材によっても分類されます。
  人工物を使用して再建する方法
・・・ 乳房の形をしたインプラントを大胸筋の下層に入れて乳房の形を作る方法です。通常乳癌切除後には皮膚が欠損しており、大胸筋下にも十分なスペースがないため、初めにエキスパンダーと呼ばれる風船を大胸筋の下に挿入します。
そしてこのエキスパンダーを数カ月かけてゆっくりと膨らまして、周囲の組織に
十分な余裕ができた段階で、インプラントに入れ換えます。
  自家組織(皮弁)を使用して再建する方法
・・・ おなかや背中から皮膚、皮下脂肪、場合によっては筋肉も採取し、
これを乳癌切除部へ移植して乳房を再建する方法です。人工物を用いる方法に
比べて、体への負担は大きいですが、一回の手術で再建がほぼ完了する利点が
あります。体内に異物を入れたくない方や治療を全て健康保険で済ませたい方も
こちらの方法が適応となります。

その他、患者さまの希望に合わせて乳首を作製したり、大きさの修正をしたりします。
この様に乳房再建には様々な方法がありますので、患者さまとよく相談した上で、一人一人に最も適した方法を選択して行っております。


・創傷外科
人間の外見に大きな影響を及ぼす傷。その傷の問題には以下のようなものがあります。


・醜状瘢痕:顔などにできた目立つキズアト
 
俗に「一生傷」などどいわれるように、人間の皮膚は傷つくと瘢痕組織と呼ばれるものに置き換えられ一生消えることはありません。
そのため大きな傷はもちろん他人から見れば小さな傷であっても、その傷にまつわる様々なエピソードとともにまさに”心の傷”となって本人を苦しめることがあります。
このような醜状瘢痕を治療するためにはメスの角度、新たにできる傷の方向、周囲の組織への影響などに配慮して瘢痕を再度切除し、その後真皮縫合という独特の縫合方法を用いて傷を縫いなおす必要があります。また創が治癒し糸を抜いた後もテーピングや遮光などアフターケアーが必要です。
さらにそれでもキズアトが目立つと考えられる場合はZ形成術やW形成術とよばれる方法を用いて傷の方向や形を変えてやることで、傷を消せないまでも一見目に入りにくいキズアトにします。これらは特に顔面の線状瘢痕に有効な方法です。

 
・熱傷瘢痕:ヤケドのアト

浅いヤケドは経験したことがない人の方が少ないでしょうしあまり問題にもなりませんが、深いヤケドや広範囲のヤケドは例え治癒しても外見的にも、機能的にも後々までその人の社会生活に大きな問題を残します。
基本的に局所の皮膚組織が不足していますのでどこかから大きな皮膚組織を持ってこないことには根本的な問題解決は難しく、近年培養表皮や培養皮膚などが話題になっておりますがまだまだ日々の臨床に使用するレベルにはなっていないのが現状です。よってZ形成術,W形成術や、esthetic unitに考慮した再植皮術・皮弁移植術、組織拡張期を用いた瘢痕部近隣の類似皮膚の拡張術などを組み合わせて少しでも患者さまが精神的、社会的に回復できるよう相談しながら治療方針を決めてゆきます。場合によっては各種かつらや化粧品を使用することも有効です。


・瘢痕拘縮:ひきつれたキズアト

キズの引き攣れにより関節の可動域制限をきたしている状態を指します。長期に放置していると関節そのものが拘縮したり、子供の場合は成長障害につながることもあります。
特に多いのが一歳前後のお子さんがポットや炊飯器の湯気で手のひらに熱傷を受傷し、その後瘢痕拘縮になってしまう場合です。
各種Z形成術により瘢痕を長くしたり、瘢痕そのものを切除して植皮術や皮弁形成術を行います。術後のリハビリテーションも重要です。
 
 
・ケロイド:異常に盛り上がったキズアト

キズがもともとの範囲を超えて大きく広がり盛り上がるケロイドは単純に切除して縫い直すだけでは高率に再発します。
そのためむやみに切除することはできず、多くの場合は痛みやかゆみに対する対症療法として抗アレルギー剤の内服、ステロイドテープやシリコンシートの貼付、ステロイド剤の局所注入などを行います。
根本的な治療を希望される場合は切除した後に放射線(電子線)の照射を行うことで再発率を減少させます。
これは計15~20Glyの低エネルギー電子線を3~4回にわけて照射するもので、体表面のみに作用しますので他の臓器にはほとんど影響はありません。

 
・難治性皮膚潰瘍:いわゆる治りにくいキズ

皮膚は高い自己再生能力を有しており、それがなかなか治癒しないということはなんらかの原因(糖尿病などの内科的疾患や種々のステロイドなどキズの治りを悪くする薬剤、圧迫やズレなどの外力)がベースとしてあることがほとんどです。
この場合できるだけキズが治りやすい状態(適度な湿潤環境)になるよう適切な創傷被覆材や薬剤を使用して日々の創処置を行う必要がありますが、同時にキズの直りを悪くしている各種原因を検索し、その原因を取り除くことも必要となります。当科では、近年その優れた有効性が認められつつある自己多血小板血漿療法(PRP療法)を難治性皮膚潰瘍の治療に取り入れております。

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