診療科・部門のご紹介

診療科・医師のご紹介

麻酔科

4,000件を超える麻酔科管理件数があり、京都府内ではTOP3に入っています。ICU管理も行っており、両ICUで年間1,100件以上の管理件数があります。この膨大な数を熱意を持った少数精鋭で担当しております。

スタッフ

阪口 雅洋
役職 部長
氏名 阪口 雅洋
卒業年 平成10年
認定医・専門等資格名 日本麻酔科学会指導医・専門医・認定医
日本集中治療医学会専門医
日本救急医学会専門医
日本感染症学会専門医
松山 広樹
役職 副部長
氏名 松山 広樹
卒業年 平成11年
認定医・専門等資格名 日本麻酔科学会指導医・専門医・認定医
日本集中治療医学会専門医
黄瀨 ひろみ
役職 医長
氏名 黄瀨 ひろみ
卒業年 平成4年
德平 夏子
役職 医長
氏名 德平 夏子
卒業年 平成11年
平山 敬浩
役職 医長
氏名 平山 敬浩
卒業年 平成16年
池上 有美
役職 医師
氏名 池上 有美
卒業年 平成21年
認定医・専門等資格名 日本麻酔科学会認定医
木下 真央
役職 医師
氏名 木下 真央
卒業年 平成21年
認定医・専門等資格名 医学博士
麻酔科標榜医・認定医・専門医
日本周術期食道心エコー認定試験合格
JATECプロバイダー
BLS/ACLSプロバイダー
FCCSプロバイダー
MCCRCプロバイダー
辰野 有沙
役職 医師
氏名 辰野 有沙
卒業年 平成24年
青山 典子
役職 専攻医
氏名 青山 典子
卒業年 平成23年
三間 智惠
役職 専攻医
氏名 三間 智惠
卒業年 平成25年
藤田 太輔
役職 専攻医
氏名 藤田 太輔
卒業年 平成25年
荻野 壮輔
役職 専攻医
氏名 荻野 壮輔
卒業年 平成26年
串本 洸輔
役職 専攻医
氏名 串本 洸輔
卒業年 平成27年
秋山 浩一
役職 嘱託
氏名 秋山 浩一
卒業年 平成17年
役職 非常勤
氏名 加藤 祐子
卒業年 平成8年
役職 非常勤
氏名 小西 千陽
卒業年 平成10年
専門領域 麻酔一般
認定医・専門等資格名 日本麻酔科学会専門医

診療方針

  1. 安全かつ患者さまにとって快適な周術期管理のため、チーム医療をベースに、持てる資源をフル活用し、絶えず目標達成を目指します。
  2. 高度急性期医療を担う手術部門として先進手術を積極的に受け入れて行くとともに、自ら絶え間ない研鑽を行い、他科診療医をサポートしてゆきます。
  3. 高度急性期医療を支える集中治療部門として、重症症例管理に積極的に取り組み、地域医療圏の集中治療レベルをさらに向上できるよう努力を惜しみません。

診療実績

当院の中央手術室は10室です。他には周産期センター内に児リスクが高い帝王切開に対応するための手術室が1室あります。また局所麻酔手術例の増加に伴い救命センター手術室(1室)も活用しております。中央手術室効率運営のため、2013年1月に周術期患者情報システム、ORSYS(TM)を導入いたしました。ORSYS本格稼働の同年2月1日から2014年1月30日までの1年間の麻酔科管理手術総数は4,045件、開心術あるいは開心術相当手術、および拍動下冠状動脈大動脈バイパス手術例は145例でした。以下に麻酔科専門医取得に必要な経験症例と関連した手術症例数を提示します。さらに下段に2013年度ICU管理症例数を示します。

手術名 症例数
開心術あるいはそれに準ずる手術 151
脳神経外科手術 104
呼吸器外科手術 134
小児外科手術 151
帝王切開 215
2013年度ICU管理症例数
救急ICU 483
院内ICU 689

患者さまへ

当科では早くより、麻酔科術前外来を行ってきました。定期手術であればおよそ2週間前に外来で最初にお会いすることが多いと思います。以前に手術を受けられたことのある方の中には麻酔前後の流れをご理解いただいている方もいらっしゃいますが、初回の方は全く想像がつかない場合が多く、不安に思われることが多いと思います。外来の前に一連の流れを示した動画を供覧しているテレビがございます。これを見ていただき、後に私どもが補足することにより、”何か得体の知れないもの”といった麻酔に対する不安がかなり減るのではないかと期待しております。ただ動画では不十分な部分もあると思いますので、その場合は遠慮されず、外来担当医にお聞きください。手術前日(休日入院の方でなければ)にも、麻酔担当医と手術当日の麻酔科責任者が面会を行う形となっています。また手術後の患者さまの診察を行うことも重要と考えています。原則的に手術当日は担当医が、翌日には麻酔科責任者が回診を行っていますので、お聞きになりたいことがございましたら、遠慮せずおっしゃってください。外来では痛みについての不安を訴える方がいらっしゃいます。積極的な痛み止め(硬膜外麻酔、ブロック注射、調節型術後鎮痛法)を施行しており、可能な限り疼痛は除去してゆく方針です。この点に関しても、ご質問があれば、遠慮せずお聞きください。最近の話題と言えば、周術期の患者さまの回復を強力に推進していくプログラムであるERAS(Enhanced Recovery After Surgery)が挙げられます。
当科ではその重要な要素にもなっている術前経口補水法(Oral Rehydration Therapy,ORT)を早くから実践してきました。適応とされれば、原則手術の約3時間前まで経口補水液OS-1(TM)を飲用して頂いています。そうすることにより手術後の腸の動きが早く回復し、手術部位感染(Surgical Site Infection,SSI)が減少するといわれており、周術期安全性向上に役立つものと考えます。私達麻酔科医は”黒子”のような存在だとよく思われていますが、実は手術患者さまの早くて安全な回復を目指して、主治医はもとより、他部門のスタッフと協力しながら努力をしております。

連携病院・開業医の先生方へ

私達は直接紹介患者さまを受け入れたり、逆に患者さまを紹介したりする立場ではございません。しかしながら先生方からご紹介を受けた患者さまのうち、手術を受けられる患者さまであれば、周術期の安全性を担保することは当然ですが、質の高い医療を提供する必要性があると考えています。例えば重症患者さまの手術の場合では、もちろん安全性確保のため術後のICU管理が必要となります。そのためのベッドは院内ICUでほぼ確保されております。また”患者さまへ”の項で述べましたERASの考えから、重症患者さまであっても適応があれば積極的に術前ORTを行い、術後は翌日からICU内でリハビリを行っています。先生方からご紹介を受けた患者さまが早く退院できるよう、あまり目立たないところではありますが、主治医、他部門との密接な協力のもと尽力しております。

責任者より一言

ORTとともに最近注目を集めているのが目標指向型周術期輸液管理(Perioperative Goal Directed Fluid Management)です。術中の輸液は多すぎても、少なすぎても周術期合併症発生のリスクを増加させます。さらに高齢あるいは重症の患者さまでは輸液安全域がさらに狭くなります。安全なモニタリングを駆使しながら周術期合併症を最小とする適正な輸液管理を行うことにこの考えの主眼があります。受け入れ可能なプロトコールを策定、実践することにより、どれだけ患者さまの予後改善に寄与できるか検証を行うことも、当院のような重症患者さまの多い急性期病院では必要であると考えております。

当院は京都府内唯一の総合周産期母子医療センターですが、帝王切開例全例を麻酔科管理で行っています。ハイリスク例も多く、その場合は産科、新生児科、状況により、循環器内科、腎臓内科等との事前協議を行っています。さらに綿密な術後管理が必要な場合は集中治療部門を含めたチーム医療を行い、児および母体の安全性の向上に心掛けております。

また当院は救命救急センターも併設しており、麻酔科管理症例の15〜20%は緊急症例です。多発外傷も多く、複数科合同手術となる症例も多く認めます。救急科との協力は急性期チーム医療を行う上で非常に重要で、安全な急性期手術管理を担保する大きな原動力となっています。当院ではここ数年、ヘリコプター搬送例が大幅に増えており、北部地域からの搬送例も多く含まれています。このことは外傷患者さまにとって非常に大きな意味を持ちます。いわゆる”scene to room”の時間を画期的に短縮することにより、救命率の格段の向上が期待できます。そのようなシステムに私達麻酔医が参画できることは、急性期医療に携わるものの一人として幸せに感じるところであります。

当院のICUは2か所あります。救命救急センター内に6床、他に院内ICUとして8床運営されています。救急ICUは平日の日勤帯管理を救急科と協力しながら行っています。一方院内ICUは24時間体制で麻酔科が管理を行っています。当院は維持透析患者さまも多く、術後ICUに入っていただくケースも多くあります。その場合、腎臓内科との協議を綿密に行い、適切な血液浄化法およびその用法を検討し、安全な体液管理を施行しています。また敗血症治療にも力を注いでおり、重症例では積極的に血液浄化を適応する例も多くあります。2014年11月までに、ヘモフィール1.8(TM)を用いた症例を22例、そして最近話題に挙がることの多い、セプザイリス(TM)を用いた症例も5例経験しております。いずれも良い成績を残しています。重症敗血症治療についても京都府内でリードする立場にあると自負しております。

当院は京都府立医科大学麻酔科後期研修プログラムにおける基幹研修施設であります。京都府立医科大学と協力を行いながら、将来の麻酔専門医の育成を行って行く方針です。上記のように当科の症例は非常にバランスが取れており、かつ日本麻酔科学会が後期研修医に求める経験症例をすべて網羅しています。従って総合的な手術室麻酔経験を希望される場合、非常に適切な施設ではないかと考えております。集中治療においても救急ICU、院内ICUの両ICUを有することから、重症度、緊急度、病態すべてにおいて多岐にわたる豊富な管理を経験することができると考えております。当院のICUは学会認定施設ですので、ICU研修をしていただくことにより、集中治療専門医取得に必要な認定施設での専従歴を満たすことができると思います。プログラム上、基幹研修施設での最長研修期間は2年としていますので、残りの2年間は他施設での小児心臓麻酔、移植麻酔、緩和医療、ペインクリニック等の研修にあてることも可能と考えます。

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一方でスタッフのモチベーションを保つ必要性もあります。定期的あるいは集中型の国内研修を検討しています。現時点では、新生児麻酔、産科麻酔、心臓麻酔についてです。必要に応じ医局からのサポートも行えるよう検討します。国際学会での発表や論文執筆に対しても可能な限り、医局でサポートできるよう検討しています。
当院は赤十字施設なので、地域への貢献も当然必要となります。その中核を担うのが総合診療医です。総合診療医の技術習得には手術室麻酔や集中治療部門研修も多いに役立つと考えます。当科ではその支援を積極的に行っていきたいと思っています。また同じ赤十字病院という枠組みの中で、舞鶴赤十字病院との診療連携をはかり、北部医療に貢献してゆきたいと考えます。
当科スタッフは、今後さらに重要となる高度急性期医療の一翼を担えるよう、一丸となって尽力してゆく所存です。ただ医療の高度化が進めば進むほど、麻酔、集中治療領域においては専門性を要求されます。それに必要なのは”熱き心をもった同志”です。産科麻酔にも心臓麻酔にも緊急麻酔にも、また集中治療領域では敗血症治療領域とそれをサポートするであろう血液浄化領域にもさらに中核となる人材が必要です。これらの領域においてシステムの再構築や指導・教育にご助力いただける方がおられましたら、当院人事担当までご連絡いただけますと幸いです。
やさしく暖かい古都の風の中、さらに質の高い急性期医療や集中治療の構築に参加してみませんか?
もし当科自体あるいは関連する分野でのご質問がございましたら、気軽にご連絡をいただければ幸いと存じます。