糖尿病、内分泌疾患、リウマチ謬原病など 慢性の内科疾患を対象とした診療を行います。
当科は、生活習慣病として様々な合併症を引き起こす糖尿病、ホルモンの過不足により多 彩な症状がみられる内分泌疾患、いわゆる難病とされ関節や内臓の障害がおこるリウマチ・膠原病など、慢性の内科疾患を対象とした診療を行います。そのため、以下の3点を特に重視しています。
【リウマチ。膠原病】 2010年3月時点で、関節リウマチを含む膠原病またはその類縁疾患の通院患者数は906名で、そのうち関節リウマチが544名おられます。その他の膠原病の患者数を含めた内訳は表2のとおりで、専門医2名で外来・入院治療を行っています(表2)。関節リウマチに対する生物学的製剤の導入ものべ200人となり(図1)、90%に達する高い有効率と38%の臨床的寛解率を達成しています。リウマチ・膠原病治療は感染症・薬剤の副作用など、治療開始後の管理が非常に重要です。当科では積極的な医療連携や外来での対応、いざという時の入院治療などについて質の高い医療の提供を目指しています。
【代謝・糖尿病】 糖尿病患者は予備軍も含めると、およそ2000万人といわれます。その治療目標は、糖尿病の進展予防と糖尿病合併症(動脈硬化性疾患および網膜症、腎症、末梢神経障害など)を抑制することです。当科では、発症早期から眼科、泌尿器科、神経内科、循環器科などと協力し、総合的な外来治療を行いつつ、食事・運動療法の習得とライフスタイルの確立を目標とした糖尿病教室、教育入院(表2)をはじめ、多忙な方に週末の短期教育入院も行っています。甲状腺疾患は、治療に長期間を要し、しばしば妊娠や出産などの社会的問題を含みます。当科では当日採血の結果を見て処方を調節します。
【リウマチ。膠原病】 関節リウマチの薬の処方や日常の検査は当科が担当します。治療の進歩により、薬物療法を主とするリウマチ内科と手術療法を行うリウマチ外科(整形外科)が連携して診療にあたる必要があるからです。内臓合併症や薬の副作用にも配慮しつつ、「関節を守るために」抗リウマチ薬を基本に、抗サイトカイン療法(レミケード・エンブレル・ヒュミラ・アクテムラ)や白血球除去療法などの新しい治療にも積極的に取組んでいます。関節リウマチや膠原病は、「難病」「不治の病」といわれがちですが、薬物治療の進歩した現在では、多くの患者さまで病気をコントロールできるようになり、ほぼ症状のなくなった状態=『寛解』に至ることも難しくありません。
【代謝・糖尿病】 糖尿病診療において患者教育は不可欠です。当科では、教育プログラムとして入院を前提とした1クール5日間(年間20回)と週末3日間(12回)の教育入院コースを設け、患者様のニーズに応じています(表3)。実際にカロリー制限食を食べていただき、薬剤・合併症などについて、じっくりと説明することが重要であると考えるからです。また、糖毒性解除のため短期間強化インスリン療法を積極的に行い、長期的にも良好なコントロールの維持をみています。なお、インスリン抵抗性、分泌不全の程度や合併症の評価、インスリン導入、栄養相談などは、外来でも可能です。
【リウマチ。膠原病】 RA治療はこの数年で大きく進歩し、治療成績は向上しました。しかし、抗リウマチ薬は、効果発現が遅い上に副作用が多く、扱いにくい薬とされています。コントロール不良例での抗リウマチ薬の導入や抗サイトカイン療法(図1、表5)・白血球除去療法などのできる京都市南部の基幹病院として近隣の先生方との連携を目指していきます。RA以外の膠原病では、特にステロイド大量療法や免疫抑制剤が必要な重症例(SLE、皮膚筋炎、血管炎症候群など)をご紹介いただくことが増えてきました(表2)。皮膚科、腎臓内科、透析科、整形外科などの協力を得て治療成績の向上を目指しています