東山医療連携ネットワーク
今求められる医療連携とは、急性期病院、療養型病院、診療所がそれぞれの診療機能を明確にして相互理解に基づいて、医療機関形態に即した地域完結型の連携を図ることであり、言い換えれば"患者さま中心の連携"であるとの認識のもとに、東山医師会および同医師会に所属する5病院が連携して、平成15年11月に「東山医療連携ネットワーク」を発足しました。

参加医療機関はその診療機能を情報開示することを原則とします。診療所の機能については、環境、取扱保険、訪問診療、診療所での診療全般、専門的診療、検査、処置、注射などの領域で約100項目の診療機能をアンケートし【診療機能情報公開リスト】、その情報を診療機能データベースとして医師会で管理します。診療所が連携を希望する病院に対しては、それぞれ希望する病院に対して連携登録することにより円滑な病診連携が図られることになります。

また、病院に通院中の慢性疾患の患者さまを診療所へ逆紹介する際には、診療所診療機能データベースを参考にして、患者さまに適した"かかりつけ医"を探すことが可能となります。病病連携や診療所から病院への紹介の場合に必要となる病院機能情報は、診療の分野や質に止まらず、看護や環境などのことこまかな分野での情報を公開してデータベース化し、これも東山医師会にて管理して活用します。今後は、東山区に止まらずすべての医療機関の診療機能情報が明確になり、広い医療連携ネットワークが構築されることが望まれます。