診療科・部門のご紹介

コメディカル部門のご紹介

放射線技術部門

私たち診療放射線技師は、常に最先端の医療技術を吸収し日々研鑽し患者さまの放射線被ばく低減に努め、最上の検査、治療結果を目指します。

2019年4月よりバイプレーン型血管撮影装置が稼動し、より安全で高度なIVR(血管内治療)が可能になりました。今年度末には3T-MRI装置を導入予定であり、こちらも高画質化そして各診療科からの様々な要望にも応えることができ、画像診断の質の向上に寄与できると期待しております。これら最新高額医療機器のスペックに負けないようスタッフ一同更なるレベルアップを図りたいと考えています。

スタッフ

役職 氏名 卒業 専門、認定技師、資格等
技師長 加藤 良美 昭和61年卒 第1種放射線取扱主任者
核医学専門技師
技術1課長 田頭 恵三 昭和59年卒 X線CT認定技師
救急撮影認定技師
技術2課長 澤 悟史 平成11年卒 第1種放射線取扱主任者
X線CT認定技師
救急撮影認定技師
技術3課長 前田 健一 平成14年卒 X線CT認定技師
治療技術課長 布施 俊明 平成4年卒 放射線治療専門放射線技師
放射線治療品質管理士
係長 7人
診療放射線技師 15人
臨時、再雇用 4人
看護師 15人
業務員、事務員 11人

取得専門、認定技師等

放射線治療専門技師 4人
放射線治療品質管理士 4人
医学物理士 2人
マンモグラフィ撮影診療放射線技師 7人
核医学専門技師 1人
医療情報技師 1人
核磁気共鳴専門技術者 1人
救急撮影専門技師 3人
X線CT認定技師 4人
胃がん検診専門技師 1人
Ai認定技師 1人
第一種放射線取扱主任者 6人

一般撮影部門

正面玄関を入って少し左、採血室の奥が一般撮影部門です。一般撮影3室、マンモグラフィ兼用1室、骨塩定量室で構成されています。

患者さまの待ち時間を少しでも短くできること、そして安全に安心して検査を受けていただけるよう心がけています。トピックスとしては、昨年度2撮影室、今年度2撮影室を更新し、すべての撮影室のFPD化が完了しました。これにより、従来よりもさらに低線量で高画質の画像をいち早く提供することが可能になりました。

CT部門

当院のCT装置は、現在救急専用装置を含め3台が稼動しています。いずれも64列多検出器型 CT(MDCT)で、人体の各臓器や血管などの詳細な情報を高速かつ立体的(3D)に得ることが可能であり、そのうち1台はDual-Energy-CTという最新技術で撮像が可能です。Dual Energy CTとは、新たな撮影方法として期待されており、用途としては主にヨード密度情報を用い造影剤量の低減,病変部の検出能向上などが期待できます。

実際の検査では、胸部や腹部を撮像する際に息止めが必要な場合があり、検査の内容によっては造影剤を注射して検査が行われることがありますが、非常に短い時間で検査を終えることができ、一般的には苦痛の少ない検査と言えます。

MR部門

MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称で、自然界には存在しない人工的に作り出した非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮影することができる画像検査です。そのためMRI検査では、X線による放射線被ばくはありませんが、金属類を全て外していただ必要があります。(詳しくはスタッフにお問合せください。)

当院ではPHILIPS製1.5テスラ装置2台を配備し、様々な部位・疾患に対して検査を行っています。原則、予約制で検査を行っていますが時間内救急にも即日対応しています。また、時間外の救急検査に関しても、急性期脳卒中センターと連携し24時間即時対応し、脳梗塞治療における早期診断・治療に寄与しています。

検査は大きな筒の中に入って、ほとんどの場合15〜20分間で終わります。大きな音がしますがヘッドホンをつけていただきます。原則、動かないように寝ていただくだけですが、検査部位によっては息を止めていただく場合もあります。

血管撮影部門

C棟地下フロアに心臓血管の検査・治療を行う心臓専用アンギオ装置ならびに、頭頚部や下肢疾患に対する検査・治療を行うバイプレーンアンギオ装置が併設されています。救命救急センター内にもアンギオ装置が設置され、24時間体制で心筋梗塞、脳梗塞、クモ膜下出血、交通外傷などの検査・治療に対応しています。

また、手術室では移動型Cアーム血管撮影装置による大血管の治療(ステント留置など)も行っています。

アイソトープセンター

GE社製の大視野2検出器型のガンマカメラが1台導入されています。アイソトープ検査ではCT・MR検査では得られない臓器の血流や代謝を画像化できます。主な検査には、心筋シンチ(狭心症)・脳血流シンチ(脳梗塞や認知症)・骨シンチ(腫瘍)などがあります。検査はまずその臓器に集まるお薬(アイソトープ)を注射または経口摂取し、数分から数時間後または数日後(検査によって異なる)に撮像します。(30分程度)

また、近年ではRI内用療法と言って、お薬が臓器に集まる性質を利用し注射や経口摂取で特定の病気を治すという患者さんにとって比較的苦痛の少ない治療にも対応しています。

放射線治療

 放射線治療科部は,放射線治療装置:2台,治療計画用CT装置:1台が稼働しています。患者さまへ安全かつ高精度な放射線治療を提供できるように専門スタッフ(放射線治療専門放射線技師,放射線治療品質管理士,医学物理士など)が治療計画用CT撮影,治療の準備,日々の患者さまへの照射や治療装置および治療計画装置等の品質管理を担当し,女性技師も治療に携わることで女性目線からも患者さまに向き合えるよう心がけています。また,治療の質向上や安全な治療に向けた最新情報を取り入れるため,積極的に様々な学会,講習会や研究会に参加し,定期的にカンファレンスを開催することで日々の医療の安全管理上の問題点や改善点について対策を講じております。

(参加している学会・研究会・講習会)
日本診療放射線技師学術大会,日本放射線技術学会学術大会,日本医学物理学会学術大会,日本放射線腫瘍学会学術大会,放射線治療かたろう会(本会・システム研究分科会),放射線治療品質管理・医学物理講習会,高精度放射線治療外部照射部会学術大会,等

2021年度実績(検査件数)

検査 件数(件) 検査 件数(件)
一般撮影 47,471 CT 31,986
救急撮影 8,586 MR 10,714
ポータブル 14,991 アイソトープ 1,090
マンモグラフィ 3,689 骨塩定量 972
X線TV 2,600 放射線治療(実患者数) 374
血管撮影 2,363 RI治療 3