腎臓内科・腎不全科
2009年より腎臓内科・腎不全科が新規開設されました。7名の医師により、近年注目を集めている腎疾患の治療を行っています。
スタッフ

役職 | 部長 |
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氏名 | 中ノ内 恒如 |
卒業年 | 平成6年 |
専門領域 | 急性血液浄化療法、急性腎障害、慢性腎臓病、血液透析、バスキュラーアクセス、泌尿器科一般 |
認定医・専門等資格名 | 日本透析医学会専門医・指導医 日本急性血液浄化学会認定指導者 日本泌尿器科学会専門医・指導医 京都府立医科大学臨床教授 京都透析医会理事 |
コメント | 病態は一人一人異なるものですので、まずはしっかりと説明してご理解いただいたうえで、適切かつ迅速な治療をしたいと思っています。 |

役職 | 医長 |
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氏名 | 中山 雅由花 |
卒業年 | 平成15年 |

役職 | 医師 |
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氏名 | 飯森 未沙 |
卒業年 | 平成28年 |

役職 | 専攻医 |
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氏名 | 大林 勇輝 |
卒業年 | 平成30年 |
診察担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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一診(26診) | 中山 | 薗村 | |||
二診(29診) | 大林 | 森本 | 井田 | ||
午後診 | 飯森 | 中山/大林 | 薗村/森本 | 井田 |
診療方針
検尿異常から、腎炎、腎不全、透析療法に至る全ての腎疾患に対し、適切な検査、治療を行います。
腎疾患を合併した他疾患を有する患者さまに対し、関係各科と密に連携をとりながら、適切な検査、治療を行います。
治療や検査などの診療方針の決定は、EBM(根拠に基づいた医療)を基本に、患者さまやそのご家族、更にはかかりつけの先生方と相談の上、決定します。このような方針により、患者さまが安心していつでも実地医療の先生方のもとへ通院できるように配慮していきます。
診療実績
患者さまへ
当院の腎臓内科では、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病(CKD)や急性腎障害(AKI)などの腎臓病全般に加え、電解質異常や2次性高血圧症などの内分泌疾患の診療にも対応いたします。また維持透析患者さまにおいては、全身性疾患を発症した際も当科と関係各科が連携を密にし、診療にあたっております。
具体的には、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群に対して腎生検を行うことで正確に診断し、適切な治療を行います。慢性腎臓病の悪化因子の評価を行い、その進行を遅らせる手立てを講じるとともに、高率に合併する動脈硬化による疾病の予防、早期発見、早期治療に努めます。
腎機能障害が進んだ患者さまには、血液透析、腹膜透析、腎移植などを選択していただくための適切な情報提供を行うとともに、透析療法開始後も合併症の予防、早期発見、早期治療に努めます。(ただし、現在当院では外来維持透析を行っておりませんので、退院後の維持透析に関しては患者さまと相談の上、ご希望の病院に通院していただくことになりますのでご了承ください。)
慢性腎臓病(CKD)検査教育入院
慢性腎臓病(CKD)は慢性に経過するすべての腎臓病を指します。CKDは放置しておくと末期腎不全となり、透析療法や腎移植が必要となります。また腎機能が低下するにしたがって心血管病を発症するリスクが高くなることが問題となっています。
私達はCKD検査教育入院プログラムを行い、看護師、薬剤師、栄養士と協力して腎不全進行抑制に全力で取り組んでいます。個々の患者さまの腎機能悪化因子、つまり、何が腎不全を進行させているのかを1週間の検査教育入院で突き止め、検査結果を詳細に解析することにより今後の治療方針を修正します。
ぜひ当科外来で一度ご相談ください。お近くの医院や病院でおかかりの方は、先生にご相談いただいた上で紹介状を持参していただくと、より速く正確な治療方針がお示しできます。
CKD検査教育入院を始められる医療機関のみなさまへ
当院では2011年からCKD検査教育入院を開始しました。6泊7日のクリニカルパス使用し、多職種が参加し、充実したプログラムになっています。2018年10月には当院のプログラムを基に「検査教育入院講義テキスト」を作成し、全国の病院で使用いただいています。教育入院を始めたいけれど、どのように立ち上げていいのかわからないというご意見に対し、教育入院の見学を受け入れています。
見学日は、金曜日です。スケジュールは別紙をご覧ください。
見学希望の方は、当院地域連携室までご連絡ください。
1~2か月先程度で日程を調整させていただきます。
多発性嚢胞腎外来
多発性嚢胞腎は腎臓に嚢胞(水がたまった袋)がたくさんできて進行性に増大し腎臓の働きが徐々に低下していく遺伝性の病気です。病気の進行には個人差がありますが、嚢胞の増大や腎機能の低下を抑えるためにトルバプタン(商品名:サムスカ)という内服薬で治療が可能です。新しい治療薬により透析導入を遅らせる事をめざして治療を行っています。
また、合併症として脳動脈瘤からくも膜下出血をきたす場合や、心臓弁膜症・嚢胞感染・肝機能障害を起こす場合があります。これら合併症に対しても、その有無を確認し、適切な治療を行います。
平成27年1月に難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました。当院は指定医療機関ですので、難病申請のための診断書を発行する事が可能です。
連携病院・開業医の先生方へ
近年、慢性腎臓病の重要性が広く知られるようになり、当院でも2009年より腎臓内科・腎不全科が設立されました。現在7名の医師により構成されており、腎疾患診療に貢献できるよう鋭意、努力しております。検尿異常から腎機能障害、電解質異常の患者さまなど、お気軽にご相談、ご紹介ください。また腎機能障害患者さまにおける薬物療法、食事療法などの相談も受け付けております。
外来診療について
腎臓内科・腎不全科の外来診察室は、泌尿器科外来(26番または29番診察室)と併設されています。診察日は火曜日、木曜日、金曜日の週3回となっております。