診療科・部門のご紹介

診療科・医師のご紹介

循環器内科

循環器内科入院の患者さまの平均在院日数は8.2日と院内で最も短い診療科の一つです。

スタッフ

沢田 尚久
役職 部長(副院長)
氏名 沢田 尚久
卒業年 昭和61年
専門領域 循環器疾患全般、虚血性心疾患、生活習慣病
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本循環器学会近畿支部評議員
心臓病学会特別正会員(FJCC)
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)名誉専門医
京都府立医科大学臨床教授
京都循環器医会 理事
コメント 昭和61年京都府立医科大学卒業後、同大学第二内科学教室に入局。松下記念病院、綾部市立病院、京都第一赤十字病院、京都府立医科大学救急医療部、同大学循環器内科診療科長などを経て、平成25年京都第一赤十字病院 循環器内科副部長。平成26年度より部長、平成28年度より心臓センター長を兼務。令和2年4月より副院長。
循環器内科が担当する領域は、虚血性心疾患、不整脈、心臓弁膜症、心膜・心筋疾患、血圧異常、心不全、血管疾患(大動脈瘤・肺塞栓・下肢閉塞性動脈硬化症など)など多岐にわたります。年齢とともに心血管系疾患の有病率は上昇しますが、最近では複数の心血管病を合併したり、癌治療・整形外科疾患・慢性腎臓病等で治療方針の優先順位に悩むことも少なくありません。各領域の専門医とともに最高レベルの医療を迅速に提供することで、医療を通じた社会貢献を実現したいと思います。
兵庫 匡幸
役職 副部長
氏名 兵庫 匡幸
卒業年 平成5年
専門領域 カテーテル治療、睡眠時無呼吸症候群、心不全
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本循環器学会近畿支部評議員
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医・専門医・学会認定教育施設指導医
日本心血管インターベンション治療学会近畿支部運営委員
京都府立医科大学臨床教授
コメント 平成5年京都府立医科大学医学部卒業し、同大学第二内科学教室に入局。2年間研修後、松下記念病院循環器科、京都府立医科大学第二内科修練医、京都府立与謝の海病院循環器科、京都第二赤十字病院循環器科を経て、平成16年6月14日より当院勤務。これまで主に狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患に対するカテーテル治療、気道閉塞や心不全などが原因で起こる睡眠時無呼吸症の治療、及びそれらの臨床研究に従事。瞬時の的確な判断と粘り強さをモットーにしています。一緒に病気と闘っていきましょう。
役職 副部長
氏名 白石 淳
卒業年 平成6年
専門領域 冠動脈カテーテル治療、狭心症、心筋梗塞、心不全
認定医・専門等資格名 日本心血管インターベンション治療学会専門医
日本心血管インターベンション治療学会近畿支部運営委員
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、
日本循環器学会循環器専門医
日本循環器学会近畿支部評議員
日本心臓病学会特別正会員(FJCC)、
京都府立医科大学臨床教授
医学博士
コメント 平成6年に京都府立医科大学を卒業し、平成17年より当院に勤務しております。患者さんのメリットとリスクのバランスを重視した冠動脈カテーテル治療をモットーに循環器臨床に従事しております。ステントによる拡張が主体となりますが、川崎病後遺症等ステント留置が適さない場合には、ロータブレーター、薬剤溶出性バルーン等で臨機応変に対応しております。お気軽にご紹介いただければ幸いです。
役職 医長
氏名 木下 英吾
卒業年 平成14年
専門領域 循環器疾患一般、虚血性心疾患、心不全
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
JMECCインストラクター
コメント 平成14年に京都府立医科大学を卒業し、平成26年より当院に勤務しております。循環器診療を専門として、各診療科ならびに地域の先生方と連携を図りながら、それぞれの患者様にとって最適の医療を提供できるように心掛けています。
役職 医長
氏名 中川 裕介
卒業年 平成14年
専門領域 虚血性心疾患、心血管インターベンション、動脈硬化、心不全
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医
コメント 狭心症や心筋梗塞を中心に診療しております。心血管リスクの高い患者様を対象に冠動脈CT,心筋シンチグラフィーといった低侵襲検査を行い、必要に応じて冠動脈造影検査を検討します。心臓カテーテル治療だけでなく生活習慣病の管理を行うことで、患者様やかかりつけの先生方に安心いただける医療に尽力いたします。
役職 医長
氏名 木村 雅喜
卒業年 平成18年
専門領域 心血管インターベンション、末梢血管インターベンション、心不全、心臓リハビリテーション
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医、
日本脈管学会認定脈管専門医、
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定医・専門医
心血管カテーテル治療専門医
心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士
日本下肢救済・足病学会認定師
コメント 循環器疾患全般を診療しておりますが、末梢動脈疾患・重症虚血肢に対してカテーテル治療を含め、他科・多職種とチーム医療で積極的診療しております。
役職 医長
氏名 小島 章光
卒業年 平成19年
専門領域 不整脈
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本不整脈心電学会不整脈専門医
コメント 不整脈に対する治療を専門にしております。不整脈の治療を行うことで自覚症状だけでなく、心不全を改善、予防できるように積極的に診療しています。カテーテル治療、ペースメーカーなどのデバイス植込み、薬物治療を組み合わせ最適な医療を提供できるように心掛けています。
役職 医長
氏名 伊藤 大輔
卒業年 平成20年
専門領域 循環器全般、心血管インターベンション、心不全
認定医・専門等資格名 日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) 認定医
コメント 心不全治療および虚血性心疾患に対するカテーテル治療を専門として日々診療を行っております。心筋シンチグラムといった、日帰り可能な非侵襲的検査による虚血性心疾患診断にも取り組んでおります。
カテーテル治療は動脈硬化により細くなった血管を、風船やステント(金属の筒)により広げる治療ですが、広げるだけで終了ではありません。再発や新規病変が進行しないように薬物による後療法も非常に重要です。
カテーテル治療と薬物療法の両輪を大事に日々患者様にbestを尽くせるように心がけております。
小澤 孝明
役職 医師
氏名 小澤 孝明
卒業年 平成29年
芳村 純
役職 専攻医
氏名 芳村 純
卒業年 平成30年
伊藤 史晃
役職 専攻医
氏名 伊藤 史晃
卒業年 平成30年
浅野 祐矢
役職 専攻医
氏名 浅野 祐矢
卒業年 令和2年
役職 部長(健診部)
氏名 島 孝友
卒業年 昭和63年
専門領域 循環器一般、心エコー、心臓リハビリテーション
認定医・専門等資格名 日本人間ドック学会人間ドック認定医
日本循環器学会循環器専門医
日本超音波医学会認定超音波専門医
日本心臓リハビリテーション学会認定指導士
日本内科学会認定内科医
京都府立医科大学臨床教授
コメント 循環器内科で19年間勤務した経験を生かして、病院中の多職種と協力して行うチーム医療としての包括的心大血管疾患リハビリテーションを更に発展させるとともに、コメディカルや後進の教育を介して当院の医療の質の向上のために横断的な寄与ができればと思っています。

診察担当表

一診⑭ 伊藤 木村 沢田 白石 沢田
二診⑮ 中川 小島

(不整脈・Device管理)

白石 伊藤 中川
三診⑯ 木下 兵庫 木下 兵庫 小島
予約診 小澤

(13:00~)

伊藤史/芳村

(14:00~交互)

兵庫
重症虚血肢外来 木村
午後診 中川 木村 木下 伊藤 小島

診療方針

  1. 安全で最新かつ最高水準の循環器診療を行います。
  2. 患者さまへ病状・検査・治療の方法などについて充分に説明し、理解していただくように努力します。
  3. 循環器領域に多い急性疾患に対して迅速に対応します。
  4. 入院目的を明確にし、入院期間の短縮をはかります。
  5. 積極的に地域医療機関と連携をとり、病診・病病連携を推進します。
  6. 循環器専門医研修施設・心血管インターベンション治療学会研修施設として、良質な循環器内科医師を養成します。

診療実績

主な診療実績(令和3年)
 
入院患者数 1218
心臓カテーテル検査 689
経皮的冠動脈形成術(カテーテル治療) 281
末梢血管拡張術 238
カテーテルアブレーション 90
ペースメーカー移植術(新規) 34
リードレスペースメーカー移植 4
植込み型除細動器 3
大動脈バルーンパンピング (IABP) 33
経皮的心肺補助 (PCPS) 14
補助循環用ポンプカテーテル (Impella) 5
心エコー図検査 5971
経食道心エコー図検査 73
血管エコー 2340
心臓核医学検査 286
Treadmill/Ergometer運動負荷心電図 45
ホルター心電図検査 1202
心臓CT 504
大血管CT 1257
心臓リハビリテーション(新患) 495
心臓リハビリテーション(延べ件数) 7355
ポリソムノグラフィ 48

患者さまへ

循環器内科が担当する疾患は、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症、無症候性心筋虚血)、高血圧症(本態性、二次性)、心不全(急性、慢性)、心筋症(特発性、二次性)、弁膜症(狭窄、閉鎖不全)、成人先天性心疾患、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、重症虚血肢)、心筋炎、心膜炎、不整脈(頻脈性、徐脈性)、肺高血圧症、静脈血栓塞栓症(肺塞栓症、深部静脈血栓症)、睡眠時無呼吸症候群、など多岐にわたります。また最近では、悪性疾患と循環器領域疾患との関連も注目されており、手術にかかる循環器疾患リスク、癌治療(手術、放射線治療、化学療法)による心機能障害や静脈血栓塞栓症などについても適切な対応が必要です。

これら循環器疾患の中で患者さまにとって特に重要であるのは、突然発症し時に命にかかわる疾患であり、急性心筋梗塞、急性心不全などがその代表的疾患です。急性心筋梗塞は心筋に酸素を供給する冠動脈が突然閉塞するため、心筋が壊死する疾患です。発症から治療(カテーテルを用いた再灌流療法)までの時間が長引くと、心停止や心原性ショックとおこして短期的な生命予後が極めて悪くなるとともに、長期的にも心機能低下により生活の質を低下させることとなります。

私どもの病院では24時間体制で循環器救急患者さまを受け入れており、とりわけ急性心筋梗塞患者の搬入に際しては来院から緊急冠動脈造影・経皮的冠動脈形成術(カテーテルを用いた再灌流療法)までに要する時間を最小限とするよう日夜努力しています。しかしながら、胸痛や動悸などの胸部症状、呼吸困難・冷汗といった心不全症状が出現しているにもかかわらず、自宅で我慢したり遠方の家族に相談したりで救急車要請の決断がかなり遅れることもあります。胸痛や心不全症状が出現した場合は、恥ずかしがらず速やかに救急要請することが大切です。

他の医療機関から紹介いただいた比較的安定した患者さまには、まず外来で心臓超音波検査、運動負荷試験、ホルタ-24時間心電図、心臓核医学検査、冠動脈CT、心臓MRIなどの検査を駆使して外来精査した後、必要に応じて短期検査入院の上で確定診断を行っています。

治療に関しては、患者さまに最適の治療を提供すべく、心臓血管外科と合同カンファレンスを行い検討しています。安全で効率的な診療を心掛けていますので、循環器内科入院の平均在院日数は9.4日(平成29年度実績)と院内で最も短い診療科の一つです。

虚血性心疾患や心不全の発症には、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関与しています。当科ではこれらの疾患の発症や再発を予防するために生活習慣の是正を実践するプログラムを作り、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師が患者さまとともに取り組んでいます。平成20年8月には心疾患リハビリテーション認定施設となり、充実した運動療法が行えるように努めています。平成29年からは心不全に対する1週間教育入院プログラムも導入しました。

心不全は急性増悪により入退院を繰り返して終末期に向かいます。包括的な指導を受けることで、心不全の進行を少しでも遅らせて生命予後の改善・生活の質(Quality of Life)維持に務めたいと思います。

連携病院・開業医の先生方へ

  1. 急性心筋梗塞、急性心不全などは、直ちにご連絡下さい(平日昼間は循環器内科外来まで、夜間休日は救命救急センター外来まで)。特に、急性心筋梗塞の予後は、発症から治療開始までの時間に依存します。自覚症状と心電図所見で急性心筋梗塞が疑われる場合は、血液検査の結果を待たずに早急にご連絡下さい。
  2. 心エコー図、ホルター心電図については、予約センターでファックス予約を行っています。検査後には、循環器科スタッフが所見をつけてお返しします。貴院の検査室のつもりでご利用下さい。
  3. 木曜日午後に睡眠時無呼吸専門外来、重症虚血肢外来を開いています。予約センターでファックス予約を行っていますのでご利用下さい。
  4. H29年1月より24時間365日利用可能な循環器ホットラインを設置しました。病診・病病連携を一層強固なものとし、直接かつ気軽に循環器を専門とする医師に患者搬送依頼や相談ができるよう、導入時に当院定期刊行誌「絆」にも案内を掲載させていただきました。おかげさまで月1~2件程度のご相談を受けるようになり、急性心筋梗塞をはじめ、心不全や不整脈で救急受診や緊急入院を要する患者さまを紹介していただけるようになりました。可能な限りドクターカーでお迎えに参りますので、是非お気軽に救急診療を必要とする循環器系疾患の患者さまにお役立ていただければと存じます。(連絡先は当院連携室または循環器内科へお問い合わせください)
  5. 平成29年からは心不全に対する1週間教育入院プログラムも導入しました。心不全は急性増悪により入退院を繰り返して終末期に向かいます。包括的な指導を受けることで、心不全の進行を少しでも遅らせて生命予後の改善・生活の質(Quality of Life)維持に務めたいと思います。
  6. 定期的に循環器内科病診・病病連携の会「東山循環器医療連携懇話会」を開催しております。ご紹介いただいた症例の報告を中心にミニレクチャー等も行っております。参加ご希望の場合はご連絡いただければご案内させていただきます。